この公募は終了いたしました。
1.「河川生態学術研究会」による「総合研究」公募の趣旨について
「河川生態学術研究会」(以下、「研究会」という)とは、平成7年(1995年)に、生態学と河川工学の研究者が共同して創設した任意の研究団体であり、河川生態系の解明とその上に立った河川管理について研究、議論するとともに、次世代を担う研究者を育成することを目的とした活動を行っている。
本公募は、研究会が進める研究の一つである「総合研究」について実施するものである。
「総合研究」とは、以下の3つの目的で研究会が実施するものである。
・共通の研究テーマで全国の河川を横断的に捉えて分析し、それらを積み重ねることで総合的に川の自然環境を解明していくこと
・新たな河川生態学、応用生態工学の課題を発掘すること
・若手研究者の育成・支援をすること
また、「総合研究」には大きく以下の二つの調査研究分野がある。
①全国の河川に共通する河川生態学、応用生態工学の課題(過去の例:樹林化、気候変動にともなう流況、水温の変化など)を設定し、全国の複数の河川を
対象としたフィールド調査、データ解析、あるいは複数の河川の比較分析など横断的な研究アプローチによって、全国に共通する現象・傾向の把握、仕組
みの解明、解決策の検討などを行う研究
②河川生態の新たな課題の発掘、研究アプローチの開発など、独創的なアイデアに基づいて、研究フィールドを設定して、調査・現地実験等を行う研究2.応募資格について
以下の1)①~③のいずれかの機関に所属する研究者で、2)のグループを編成した共同研究体
1)公募ができる機関について
①学校教育法に基づく大学等又は同附属試験研究機関等
②研究を主な事業目的としている、特例民法法人並びに一般社団法人、一般財団法人等
③日本に登記されている民間企業等
2)公募ができるグループについて
・公募には、生態学、河川工学を含む複数分野の研究者でグループを編成して応募するものとする。
・研究グループのリーダーは50歳未満(応募〆切時点12月18日)とする。3.テーマについて
テーマは、下記の二つのいずれかを選択する。いずれも研究対象とする河川には、直轄河川を含むものとする。テーマ1:全国の河川に共通する河川生態学・応用生態工学の課題についての研究
全国の河川に共通する河川生態の課題を自ら設定し、その解明、解決に向けた研究計画を提案する。
全国の複数河川を対象としたフィールド調査、観測、測量データ等の解析、複数のモデル河川の比較研究など横断的な研究アプローチを主とする。テーマ2:河川生態学・応用生態工学の新たな課題発掘のための研究
河川生態学・応用生態工学分野での新たな課題の発掘、研究アプローチの開発につながる独創的な研究課題を自ら設定し、研究目的、方法を含む
研究計画を提案する。必ず実際の研究フィールドを設定すること。4.研究期間と委託費用について
およそ1年の準備期間(研究費150万円/年)と3年間の研究期間(研究費300万円/年)で研究を行う。5.公募期間
2020年11月4日~12月18日(応募様式の提出は最終日17:00必着)※詳細については公募要領をご確認ください。
公募要領 PDF
応募様式 WORD